子宮筋腫の手術をすすめられたとき
子宮筋腫の診察を受けたあと、診断結果をふまえて医師から何らかの治療方針が提案されると思います。経過観察で済む場合もありますし、貧血などの症状を改善するために薬剤治療になることもあるでしょう。手術をすすめられることもあると思います。
突然、手術という話がでると、前もって心構えが無かった人は戸惑うことでしょう。受け止め方は人それぞれだと思いますが、手術するということを単純に受け入れられる人は少ないのではないでしょうか。また事情も人それぞれで、単純に教科書通りの治療法が決められるようなものでもありません。
子宮筋腫は、直接生命の危機に関わるような重い病気ではありませんし、今すぐに手術しなければ、どんどん悪化してしまうような足の速い病気でもありません。
ですから、治療法については、医師の説明をよく聞いて、即断を避け、一旦自宅へ持ち帰ってから、気持ちを落ち着けてよく考えるようにしましょう。
気持ちを整理した上で、自分なりの方針を決定し、それを医師に相談しながら治療をすすめるようにしたら良いと思います。
手術をすすめられたときに聞いておくこと
- 自分の子宮筋腫の状態について
- 手術の目的について
- 手術法の選択肢
- 各手術法のメリット・デメリット
- なぜその治療法を行う必要があるのか
- 手術によって起こりうる合併症などの問題
- 手術中の麻酔について
- 手術後の痛みの程度や緩和方法について
- 入院・手術にかかる費用
- 術前・術後のスケジュール
- 日常生活や職場復帰までの期間
- 再発の可能性と再発したときの治療法について
後悔しないために
治療法はいろいろありますが、子宮を取ってしまうような手術になると、二度とやり直しはききません。子宮をとることで子宮筋腫の再発の可能性は無くなるのですが、一度とってしまった子宮をもとに戻すことはできないのです。
後悔しないためには、「将来子どもを産みたい」「完治させたい」などといった希望を医師にしっかりと伝えて、その希望に沿う治療法について、いくつかの選択肢と、それぞれのメリット・デメリットについてよく聞いておくことです。そしてすぐに結論を出すのではなく、パートナーや家族とも相談しながら、自分でじっくりとよく考えて決めるようにしましょう。
治療法を最終的に決定するのは、ご自身です。医師の話や雰囲気に流されて決めるのではなく、自分が望むのはなにかをしっかりと見極めてから結論をだすようにしてください。
スポンサーリンク
前の記事: 子宮筋腫の手術をするか、しないか
次の記事: 子宮をとるか、とらないか