子宮筋腫のソノヒステログラフィー
ソノヒステログラフィー(通水超音波検査)は、
超音波検査の一種です。
子宮の中に細い管を通して生理食塩水を注水し、
膣の中に入れたプローブから超音波を当てる経膣超音波法で
子宮内部を観察する方法です。
生理食塩水がもれないように、子宮の入り口で
バルーンをふくらませて栓をします。
検査の痛みはほとんどなく、麻酔の必要もありません。
子宮鏡検査より簡単な検査で、通常の超音波検査よりも
子宮内を鮮明に観察できます。
特に粘膜下筋腫のように飛び出したものは、
生理食塩水が黒く映し出される中で、
はっきりと白く映ります。
筋腫がどれだけ突き出しているかもわかるので、
手術すべきかどうかの判断材料にもなります。
子宮内膜ポリープなどの、他の病変も同時に観察することができます。
超音波検査は、子宮筋腫の検査を受ける全ての人に行われますが、
ソノヒステログラフィーは、その中でも、粘膜下筋腫の疑いが
ある人だけに行われる検査です。
外来で検査でき、通常は10分ぐらいで終わります。