子宮筋腫が鶏卵大?こぶし大?
子宮筋腫の大きさは、内診や超音波検査、CT、MRIなどで測ります。自分の筋腫がどれぐれいの大きさなのか、やはり気になるところです。
筋腫があるとわかっていても気になるのですが、中には子宮筋腫ができていることをお医者さんから突然告げられて、しかも「鶏卵大です」と言われ、びっくりする人もいるのではないでしょうか。
子宮の大きさを告げられるとき、「鶏の卵ぐらいの大きさ」「こぶし大」などと言われたり、「約○○cm」などと言われたり、その表現はさまざまなようです。
実は「鶏卵大」「こぶし大」と言う場合は、子宮全体の大きさを表し、「何cm」と言う場合は、子宮筋腫核の直径もしくは子宮全体の大きさを示している場合が多いのです。
医師によっても表現方法は変わってきます。どちらかといえば慣例として、筋腫を含めた子宮全体がどのくらいの大きさになっているか、という観点で表現される医師が多いようです。
子宮はそもそも、正常な状態でも長さ7cmから9cm、幅4cmぐらいの鶏卵大の臓器です。子宮も含めた筋腫の大きさが鶏卵大ということなら、筋腫そのものは大したことはないのです。
鶏卵大と言われてびっくりしてばかりいないで、それが子宮全体の大きさなのか、子宮筋腫のみの大きさなのか確認してみましょう。
また、子宮筋腫の大きさをいうのに、直径○○cmと言えればすごくわかりやすいのですが、子宮自体がそもそもきれいな球形をしていることはなく、そこにできる筋腫は、いびつな形をしていたり、子宮と筋腫の境目がはっきりわからなくなっていたりして、単純に筋腫そものの直径を図るのは難しいのです。
子宮と筋腫の境目がはっきりしないために、計測する医師の判断によっても変わってきますし、同じ医師が、時をあけて測った場合でも、1~2cmの誤差が出ることがあります。
「前回測った時よりも1cmも大きくなってる」と落ち込む人もいますが、1cmぐらいの誤差は十分考えられますので、多少の増減で喜んだり落ち込んだりすることはありません。
よく「筋腫が何cmになったら手術しないといけないですか」と質問する人がいますが、単純に筋腫の大きさだけで、手術するかどうかを決めることはありません。
筋腫そのもの大きさよりも、症状や年齢、健康状態、妊娠の希望などを総合的に見て判断しますので筋腫そのものの大きさで一喜一憂する必要はないのです。