ストレスを解消する
女性の体の中では、肌に張りを与えたり、動脈硬化を防いだり、骨のカルシウム密度を維持したりといったことが、女性ホルモンによって緻密にコントロールされています。
女性ホルモンには主に、月経から排卵までに分泌されるエストロゲンと、排卵後に分泌が増えるプロゲステロンの2種類がありますが、この2つのホルモンがバランス良く保たれることで、女性の健康が維持されます。
しかし、このバランスが乱れてしまうと、生理不順や生理痛が強くなったり、免疫力が低下したりなどのさまざまな不調が体に起こります。
免疫力の低下は、子宮筋腫の発症や成長の一因と考えられていますので、ホルモンバランスを整えて免疫力を高めることは、子宮筋腫の予防や成長抑止にもとても大事なことといえます。
ストレスが免疫力を低下させる
自律神経や女性ホルモンの分泌を管理しているのは、脳の視床下部です。体温の調節や代謝、情動、本能などと密接な関係があり、意識しなくても体内外の環境変化にうまく適応できるように自動調節しています。
視床下部はストレスに敏感に反応し、ストレスを感じるとアドレナリンなどのホルモンを分泌してストレスに対応しようとします。アドレナリンには血圧を上昇させたり心拍数を増加させたりする作用がありますが、これらも体をストレスから守るための手段です。
けれども、これらのホルモンには、ストレスに対抗するという良い面がある一方で、分泌し続けることで、体の免疫力を低下させてしまう作用もあるのです。
つまり、持続するストレスは、体の免疫力を低下させて、子宮筋腫を大きくすることに繋がるのです。
ですから、子宮筋腫を抑制するためにも、ストレスはいつまでもためておかず、こまめに解消していくことが大事です。
日常生活でのストレス解消法
入浴
38~40度ぐらいのぬるめのお湯にゆったりつかるといいでしょう。これぐらいの温度なら副交感神経のはたらきが活発になり、血管が拡張したり心拍数がさがってリラックスできます。
コーヒーや紅茶
ストレスがたまっっているときは、コーヒーや紅茶、ハーブティーなどをゆっくり飲んで、一息つけばリラックスできて疲労も回復します。冷たい飲み物よりも温かいものの方がいいでしょう。
ビールやワインなどのアルコール類もストレス解消になりますが、度を越すと二日酔いなどで逆効果になりますので、ほどほどにしておきましょう。
香り
好きな香りを楽しむこともリラックス効果があります。
本格的には、エッセンシャルオイルを使ってマッサージなども取り入れたアロマテラピーが、心身のトラブルに効果があることは医学的にも実証されています。本来はアロマテラピストなど、精通した人に用法を確認しながら使用するのがいいのですが、ほのかな香りをときどき楽しむぐらいであれば、ルームフレグランスやアロマバスなどで気軽に試してみるのもいいでしょう。
音楽を聴く
音楽を聴くことは手軽なリラックス法ですが、気持ちが沈んでいるとき、疲れているときに激しい曲を聴くと、逆にイライラしてしまいます。
最初はそのときの気持ちに合った曲を選び、徐々に元気な音楽を聴くようにするとよいでしょう。モーツアルトにはリラックス効果がある、などとよく言われますが、クラッシック嫌いの人が無理に聞いてもたいくつで逆効果です。自分の好きな曲を聴くのが一番いいでしょう。
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