子宮筋腫になりやすい人
子宮筋腫ができる原因ははっきりわかっていないので、どういう人に筋腫ができやすいかということも、一概には言えません。
ここでは主に、統計的に子宮筋腫ができやすい、と言われている人についてあげていきます。
初潮が早かった人
子宮筋腫は、エストロゲン(卵胞ホルモン)の影響により成長していきます。
最初は小さい子宮筋腫の芽が、急激に大きくなるわけではなく、問題になるぐらい大きくなるまでには相応の年月がかかります。
月経が早く始まった人は、エストロゲンの影響をうける期間も長いと言えるので、筋腫が大きくなるリスクもそれなりに高いと言えます。
出産経験のない人
子宮筋腫は、授乳期に成長が止まることがわかっています。出産を経験せずに毎月月経が起こっている人は、
エストロゲンも定期的に分泌されて、筋腫が影響を受けて大きくなる可能性が高くなります。
肥満の人
肥満の人に子宮筋腫が多く見られるという傾向があります。
また、牛肉をよく食べる人は1.7倍、ハムをよく食べる人は1.3倍、子宮筋腫が多く見られるという報告もあります。理由はよくわかりませんが、動物性タンパク質が子宮筋腫の成長に影響しているのかもしれません。
家族や親戚に子宮筋腫ができている人
子宮筋腫の発生に、多少なりとも遺伝が影響しているのではないかと言われています。
ただし、母親に筋腫ができているからといって、娘にもできる、というような確実性があるわけではありません。遺伝により子宮筋腫に変異しやすい細胞を持っている、ということはあるかもしれませんが、その影響はあまり多くはありません。
飲酒の習慣がある人
因果関係ははっきりしていませんが、特にビールが子宮筋腫の成長に影響を及ぼす、という報告があります。
喫煙しない人
タバコをよく吸う人は、子宮筋腫が発生する確率が低いと言われています。
タバコの有害な成分が、卵子の数を減らし、閉経も早める傾向にあります。
ただし、卵巣からのエストロゲンの分泌が減少するためではないようです。
黒人の人
なぜだかはよくわかっていませんが、黒人は他の人種に比べて、2倍から3倍もの割合で子宮筋腫になるという報告があります。
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