体を冷やさない
冷えは子宮の病気に限らず、婦人科のすべての病気に禁物です。
体が冷えると、自律神経が乱れて免疫力が低下し、内蔵のはたらきも低下します。1℃体温が下がるだけで、免疫力が4割低下し、基礎代謝も10%以上低下します。
免疫力の低下は、子宮筋腫の肥大化をまねいたり、新たな子宮筋腫の原因になったりもするといわれています。
冷えは自律神経がはたらかなくなるために血液循環が悪くなってしまうために起こりますが、東方医学では血液のめぐりが悪くなることを「おけつ」と言い、おけつが原因で子宮にできた出来物が子宮筋腫だとされています。
また、月経時にはプロスタグランジンという、痛みを起こす原因となる物質が血液中に増加しますが、血流が悪くなることでプロスタグランジンはいつまでも血中に残り、月経痛をひどくする原因にもなります。
ですから子宮筋腫を気にする人は特に体を冷やさないようにすることが大事なのです。
冷えの原因は、生活のあらゆるところに潜んでいます。寒い冬だけではなく、暑い夏でもどこに行ってもエアコンがついていて体を芯から冷やします。
最近ではスマホやパソコンから発せられる電磁波が、自律神経のバランスを乱す原因となって体が冷えやすくなる、という報告もありますので、電子機器の使い過ぎも注意しないといけません。
常に体が冷えるリスクを避けて、冷え対策は念入りに行いましょう。
重点的に冷えから守るべきポイントは?
体を冷やさないためには、特にうなじ、お腹、足を冷やさないようにすることが大事です。
特にうなじは、重要な血管や自律神経が集中しているので、うなじを冷えから守るだけでかなりの効果があります。普段から首筋をストールなどでカバーするなどして、できるだけ冷やさないようにしてください。入浴後のマッサージや乾布摩擦も有効です。
最中がゾクゾクするようなときは、ドライヤーで首筋から背中に温風を当てて暖めるとよいでしょう。
冷えから体を守るポイント
化繊よりも綿などの保温性のよい下着を身につける
腹巻きや使い捨てカイロを利用する
なるべく冷房にあたらない
冷房がきいた部屋ではショールやひざ掛け、靴下を使用する
冷たい飲み物を避ける
体を温める食生活を心がける
シャワーだけで済まさずに、しっかりと湯船につかる
入浴剤を使用する
足指のマッサージをおこなう
ガードルなどで骨盤の周辺を圧迫しない
程よい運動を習慣的に行う
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