問診時に聞かれること・伝えること
問診は、患者の症状がどのような状態で、
どの程度、どんな頻度であるのか、
受診の目的は何なのかを知る、大変重要な診察です。
病気について予測し、薬を処方するときにも
重要な手がかりになります。
たいていの病院では、受付で問診票を手渡されます。
できるだけ正確に、詳しく書くようにしましょう。
問診票を使わない医院でも、
医師から必ず同様の質問を受けますので、
答えられようにしておきましょう。
問診の具体的な項目は、だいたい次のようなことです。
- 気になる症状(状態、程度、期間、頻度など)
- 月経周期と月経期間
- 初潮があった年齢
- 最終月経日とその前の月経日(*)
- おりものの状態
- 妊娠、出産、流産、中絶の有無と時期、回数
- 出産は帝王切開だったか
- これまでにかかった病気(特に婦人科系)
- 治療中の病気
- 子宮頸がん検診を受けた時期とその結果
- 服用している薬
- 薬や食べ物に対するアレルギーの有無
- 家族がかかったことがある(かかっている)病気
- 性行為の経験の有無
- 未婚か既婚か
答えにくいこともあるかもしれませんが、
正しい診断を行うために必要なことですので、
隠さず正確に対応してください。
正確に答えるために、事前にメモを用意して
当日に持参するとよいでしょう。
子宮筋腫は、月経異常が起こりやすい病気です。
特に月経の状態を聞かれることが多いので、
正確にメモしておきましょう。
(*)
最終月経とは、一番最近の月経のことです。
最終月経日のことを聞かれたら、
「○月○日から○月○日まで」
といった答え方だとわかりやすいです。
この場合、月経の終わった日よりも、
月経の始まった日を伝えることが重要です。
少量の出血が続いてから月経の出血が多くなる場合は、
多くなった日を月経の開始日とします。
「○月○日から月経が始まりましたが、
その○前から少し出血がありました」
などと答えましょう。
治療歴
治療歴がある場合は、それもまとめておきましょう。
- 受診した病院
- 診断時に行った検査(超音波検査、MRI検査など)
- 治療内容(薬物療法、手術など)
過去の検査記録があれば、持参するとスムーズです。
同じ検査を避けられることで、時間もかからず
目的にあった相談ができます。
基礎体温表
女性の体温は、ホルモンの影響で微妙に変化します。
それを毎朝一定の時間に測り、記録したものが
基礎体温表です。
通常ですと、体温は月経時から排卵日までが低く、
排卵日を過ぎると高くなります。
女性ホルモンの分泌が正常なら、
体温はきれいな二相曲線になるのですが、
ホルモンの働きが悪くなったり、
排卵が遅れたりするとその曲線に乱れがおこります。
基礎体温表は診察時にたいへん参考になる資料です。
不正出血の有無なども記憶しておけば、
体調の変化が一目瞭然で貴重なデータとなるでしょう。
つけている人はぜひ持参しましょう。
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