手術後の回復と退院後の生活
手術して退院したあとは、体の回復具合と相談しながら、
少しずつ日常生活を取り戻していきましょう。
一般的に、開腹手術の場合は一ヶ月、
腹腔鏡下手術でも一週間は自宅での療養が
必要とされています。
けれども、患部に痛みを感じなければ、
家事や近所への買い物など、日常生活の
ほとんどの動作は行ってもかまいません。
むしろ、一日中横になっているよりも、
積極的に体を動かしていったほうがいいのです。
手術で体力が落ちていることをを自覚して、
体調をみながら無理のない範囲でできることを
していきましょう。
特に腹筋の力は落ちているので、
重い荷物を持ったり、長時間立ちっぱなしになることは、
休息をはさみながら、ゆっくり行うようにしてください。
手術後に行えるようになる期間の目安
手術方法 | 入浴 | 仕事 | 激しい運動 | |
開腹手術 | 核出術 | 3週間 | 4週間 | 6週間 |
全摘術 | 4週間 | |||
腹腔鏡下手術 | 核出術 | 1週間 | 2週間以内 | 3週間 |
全摘術 | 4週間 | |||
子宮鏡下手術 | 核出術 | 1週間 | 1週間以内 | 1週間 |
膣式手術 | 全摘術 | 4週間 | 1週間以内 | 3週間 |
回復の具合や手術後の子宮筋腫の状態は、人によって
違いますので、主治医の判断に従うようにしてください。
体だけでなく、心の休養も
特に子宮全摘手術を受けた人は、それがたとえ自分が
選択したことであっても喪失感を感じることが多いでしょう。
そんなときは、子宮を失ったというマイナス面ばかりを
考えるのではなく、子宮を取ったことで得られた
プラス面を考えるといいかもしれません。
子宮を取ると、煩わしい月経から開放され、
それに伴う貧血や腹痛、腰痛で悩むこともなくなります。
子宮がんになるリスクもなくなりますし、
避妊のことを考える必要もなくなります。
そのようなことを考えながら、
喪失よりもむしろ開放感を感じられるようになると、
ストレスも薄らいでいくことでしょう。
新しく生まれ変わったぐらいの気持ちで、
術後の新しい生活を迎えていただきたいです。
退院後の診察について
退院するときは、次に病院にきて診察を受ける日を
伝えられます。
だいたい、開腹手術で1ヶ月後、
子宮鏡下手術や腹腔鏡下手術は、入院期間が短いので、
術後1~2週間で検診を受けて、手術創(手術傷のあと)
の状態を確認してもらいます。
強い痛みが続いたり、発熱や多量の不正出血など、
気になる症状があれば、この限りではないので、
検診予定より早くても受信しましょう。
検診で特に問題なければ、入浴や運動、性交などを
許可してもらえます。
スポンサーリンク
前の記事: 手術後に起こりやすいトラブル
次の記事: 職場へ復帰できる時期