子宮筋腫の再発リスク

子宮を全摘したなら、子宮筋腫が再発することはありませんが、
子宮を残して筋腫だけを取る核出術の場合は、
筋腫が再発する可能性がある、という問題があります。

症状の原因となる筋腫だけを取っても、筋腫の芽をすべては取りきれないので、
それが大きく成長して、再び困った症状を引き起こすことがあるのです。

再発のリスクは、筋腫の数が多い人ほど高くなります。
手術で4個以上筋腫があった人は、再発しやすいというデータもあるので、
気をつけなければなりません。

子宮筋腫の再発を予防することは、現在の医学では難しいため、
術後の経過観察がとても重要です。
筋腫が再発しても気づかなかった、ということがないように
定期検診を忘れずに受けなければいけません。

子宮筋腫は、卵黄ホルモンの影響で大きくなるので、
閉経間近な40代よりも20~30代でホルモンの分泌が活発な女性の方が
再発率も高いといえるでしょう。

そのため、将来出産を希望している女性は、
妊娠したい時期の半年から1年くらい前に核出術で子宮筋腫を取り、
再発のしないうちに万全の状態で妊娠するのが理想と言えます。

核出術を繰り返すのは難しい

子宮筋腫が再発しても、症状がでなければ手術する必要はありませんが、
貧血などの症状が強くでてくると、再手術を考える必要があります。

筋腫が再発したときに、また核出術を行えるかというと、
理論的には可能でも、実際には難しいといえます。

人間の体は手術で傷ができると、その周辺の臓器とくっつく特性(癒着)があり、
核出手術を行うたびに癒着がひどくなっていくからです。

このような癒着で日常生活に影響がでることはあまりありませんが、
卵管や卵巣に癒着が及ぶと、不妊の原因になることがあります。
妊娠を希望して核出術を行ったのに、このようなことになると意味がありません。

妊娠のために核出手術を行うなら、できれば手術は1回にとどめ、
多くとも2回が限度、と考えるほうがいいでしょう。

子宮を残すのなら核出術以外の方法もある

核出術が難しい場合の子宮筋腫の再手術は、
以前なら全摘術しか選択肢がなかったのですが、
今では新しい治療法で、子宮を残すこともできるようになりました。

再手術で核出が難しい場合は、子宮動脈塞栓術(UAE)
集束超音波治療法(FUS)などの治療法で、子宮を残す治療を行えます。

ただし、将来妊娠を希望するために子宮を残したいという人には、
おすすめの治療法ではありません。
これらの治療法は、症例が少なく、妊娠に対する影響がよくわかっていないためです。
40代後半で、将来妊娠を希望しない人なら考えてみてもいいでしょう。

子宮を残したい理由をよく考える

再手術で子宮を残すことができるようになりましたが、
子宮を残したい理由について、今一度よく考えることも大事です。

ただ単に子宮を残したいというのではなく、
子宮を残した場合と取った場合のメリットを比べてみるのもいいでしょう。
子宮をとった場合のメリットが大きいのなら、
子宮温存にこだわる必要がなくなるかもしれません。

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