妊娠が先?子宮筋腫を取るのが先?

子宮筋腫は良性腫瘍なので、症状が無く、妊娠の予定も無ければ、
経過観察するだけで構いません。

でも、これから妊娠・出産を考える人の中には、
子宮筋腫があっても正常に妊娠・出産できるのか、
不安に思っている人もいると思います。

子宮筋腫があっても、無事に出産を迎える人も多いのですが、
筋腫の位置や大きさなどによっては、胎盤の早期剥離や前期破水が起こって、
流産や早産になることがあります。
また、胎児の発育が妨げられたり、また逆子になりやすいということもあります。
妊娠すると女性ホルモンが大量に分泌されるので、筋腫の成長速度が速くなる、
ということも考えなければいけません。

一方で子宮筋腫の核出を行えば、手術による出血や麻酔のリスクのほかに、
まれに癒着が原因で妊娠しにくくなったりすることもあります。
また、手術による傷が原因で、出産時に子宮破裂の可能性が生じ、
帝王切開しないといけないことになる場合もあります。

そこで考えないといけないのは、子宮筋腫の治療や手術が先か、
妊娠・出産が先か、ということです。

一般的には、大きな子宮筋腫なら先に手術して取ってしまったほうがいい、
といわれています。

ただ、筋腫がどれぐらいの大きさで、どの位置にあれば取ったほうがいい、
というように明確に決まっているわけではありません。
妊娠を先にするか、手術を先にするかは、
そのメリットとデメリットをよく知った上で、
医師の診断や意見を聞いて、症状に応じた判断が必要です。

一般的に子宮筋腫の核出がすすめられる判断基準をあげておきます。

  • 子宮筋腫の大きさは5cm以上か
  • 子宮筋腫による月経過多などの症状があるか
  • 子宮筋腫が不妊や習慣流産の原因となっている可能性があるか
  • 体外受精を予定していて、子宮筋腫が採卵や着床障害になる可能性があるか

妊娠を急いでいないなら、手術はできるだけ先送りに

将来の妊娠は希望しているが、すぐに妊娠する予定がない人で、
特に筋腫による困った症状もない場合は、あせってすぐに子宮筋腫を取る必要はありません。

子宮筋腫は、一度取ってしまっても再発する可能性が高いので、
早い時期に手術しても、妊娠したいときにまた再発する可能性もあります。

一度手術すると、手術創の周囲に癒着がおこりやすく、
卵巣や卵管で癒着ができてしまうと、
それが原因でかえって妊娠しにくくなることもまれにあります。

子宮筋腫核出術を行うと、傷口が修復するまで半年間ぐらいはかかるので、
妊娠したい時期から、6ヶ月~1年くらい前に核出術ができるのが理想といえます。

スポンサーリンク
この記事をシェアする

スポンサーリンク

最新の記事

子宮筋腫による貧血を防ぐ

貧血は、血液の中の赤血球が少なくなる病気です。血液の有形成分のうちで最...

子宮筋腫の手術後に太らないようにする

子宮を取ってしまうと太る、と思っている人がかなりいますが、子宮の手術が...

子宮筋腫が再発したら

子宮筋腫核出術で、症状のもととなった子宮筋腫を摘出したとしても、かなり...

子宮筋腫と性生活

一昔前まで、子宮筋腫は主に中年女性がなる病気と考えられていましたが、近...

職場で理解を得る

自分の病気のことを周囲の人にどう説明するということは、多くの人にとって...

手術しないなら定期的に検診を

健康診断などで子宮筋腫が見つかっても、特に表立っては症状にあらわれない...

子宮をとるか、とらないか

子宮筋腫を完全に治すには、手術で子宮を取ってしまう(全摘)しかありませ...

子宮筋腫の手術をすすめられたとき

子宮筋腫の診察を受けたあと、診断結果をふまえて医師から何らかの治療方針...

子宮筋腫の手術をするか、しないか

子宮筋腫は、一概に大きさだけで手術の適応が判断されるわけではありません...

子宮筋腫と人生設計

子宮筋腫は良性腫瘍ですので、それ自体が直接命をおびやかすものではありま...

PAGE TOP