子宮筋腫の症状をやわらげる漢方薬

子宮筋腫に直接効く漢方薬はありません。
けれども、筋腫そのものを治すのではなくとも、
子宮筋腫で起こった症状を緩和したり、
体質を改善して痛みなどの不快な症状を
和らげるために有効なことがあります。

また漢方薬なら、更年期障害の症状が出た場合に、
子宮筋腫への影響をあまり心配しないで
使用することもできます。

保険適用の漢方薬もある

漢方薬は保険が適用されない高価なもの、
と思われるかもしれませんが、
現在では保険適用の漢方薬も多くなり、
またエキス剤なども市販されているので
煎じる手間もかかりません。
医師に提案されたときには、検討してみると
いいでしょう。

漢方薬の効き目は千差万別

漢方薬は、うまく身体や症状にあえば非常によく
効きますが、合わない場合は、まったく効かない
ということもあります。
同じ病気、同じ薬でも、体質によって効く人と
効かない人がいます。

漢方では、その人の体質を「」と呼びますが、
同じ病気でも証の違いで病気の性質も微妙に異なり、
薬の効き目も違ってくると考えられています。

処方する場合は、病名よりも証を重視されるため、
自己判断で服用することは避けて、
必ず専門医の判断に従ってください。

漢方薬の効き目はじっくりと

漢方薬の効き目はじっくり出てくるので、早くても
2週間ぐらい、通常は1~2ヶ月ぐらいたたないと
効き目がわかりません。
3ヶ月以上たっても症状が改善されない場合は、
その漢方薬が合っていない可能性が高いので、
別の漢方薬を処方してもらったほうが良いでしょう。

漢方薬には副作用もある

一般的に漢方薬は、身体にやさしくて安全だと
思われていますが、副作用があることを知って
おきましょう。
まれにですが、肝機能障害を引き起こすこともあります。
飲んでいて体調が悪くなったり、湿疹ができたりして、
身体に良くない変化が起きたときは、必ず医師に
相談してください。

また、漢方薬は食前や食間などの空腹時に飲むことが
多いうえに、生薬なので胃に負担をかけやすく、
胃痛を引き起こすこともあります。
服用のポイントは必ず医師に確認してください。

妊娠を希望する人は注意

漢方薬はホルモン剤とは異なり、
服用中に妊娠することもあります。

ただ、桃核承気湯(とうかくじょうきとう)という
薬は、妊娠を妨げるときがあるので注意が必要です。

子宮筋腫の症状を和らげる漢方薬

漢方薬名 症状
温経湯
うんけいとう
月経困難症、月経不順、不妊症、月経過多、
帯下(おりもの)、更年期障害、
手足や足腰の冷え、口唇乾燥
温清飲
うんせいいん
更年期障害、手足のほてり、のぼせ、
皮膚の色つやが悪い
黄連解毒湯
おうれんげどくとう
のぼせ、不安、イライラ、動悸
加味逍遥散
かみしょうようさん
更年期障害、肩こり、疲れやすい、めまい、
頭痛、動悸、不眠、精神不安定
桂枝茯苓丸
けいしぶくりょうがん
月経困難症、月経痛、肩こり、
頭痛、めまい、のぼせ、
足冷えなどのお血(おけつ)、
イライラ
香蘇散
こうそさん
頭痛、食欲不振、精神不安定
芍薬甘草湯
しゃくやくかんぞうとう
月経困難症、
痛みをともなう急な筋けいれん全般
大黄牡丹皮湯
だいおうぼたんびとう
月経困難症、月経痛、更年期障害、
下腹部痛、便秘
桃核承気湯
とうかくじょうきとう
月経困難症、月経痛、のぼせ、
便秘、冷え性
当帰芍薬散
とうきしゃくやくさん
月経困難症、月経痛、冷え性、下腹部痛、
頭痛、耳鳴り、動悸
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