子宮筋腫とは

子宮筋腫は子宮にできる良性の腫瘍です

子宮筋腫(しきゅうきんしゅ)は、子宮の筋肉にできる良性の腫瘍(しゅよう)です。

腫瘍というと悪いイメージがあって、心配になるかもしれませんが、子宮筋腫は言わば、コブやイボのようなもので、それ自体は何の危険性もありません。良性腫瘍の子宮筋腫に対し、子宮にできる悪性腫瘍は「子宮肉腫(しきゅうにくしゅ)」と呼ばれます。

子宮筋腫は、癌のように他の組織を破壊したり転移したりしません。悪性化することもほとんど(0.1%以下)ありません。筋腫ができたからといって、すぐに命に関わるようなことはありません。子宮筋腫が問題となるのは、月経量が増えたり、尿が近くなったりと、症状が表立ってきたときです。また、不妊の原因になることは多いので、出産を希望する場合は注意が必要です。

女性特有の病気の中でもごくありふれた病気です

子宮肉腫は、女性ならだれでも経験するシミやそばかすに例えて良いのかもしれません。それほどありふれた病気で、35歳以上の女性の20~30%、40歳以上の女性の40~50%が、子宮になんらかの筋腫があると言われています。

筋腫ができても自覚症状のある人は少なく、婦人科検診のときやほかの理由で診察をうけたときに筋腫があることを告げられて、びっくりする人も多いようです。

顕微鏡レベルのごく微細なものを加えると、実に75%の女性に筋腫があります。

子宮筋腫は、卵巣から分泌される女性ホルモンの影響で大きくなり、一般に閉経になってホルモン分泌が少なくなれば、自然と小さくなることが多いです。

最近では20代の若い女性にも筋腫がある人が増えています。若年化している理由は、初潮を迎える年齢がはやくなっていることも一因と言われています。

子宮筋腫の数や大きさ

子宮筋腫は、一つだけしかできないこともありますが(単発性筋腫)、8割以上の場合は大小さまざまの大きさの複数の筋腫ができます(多発性筋腫)。多い人では、100個以上の筋腫ができてイクラのようになっている場合もあります。

大きさは様々で、大きい物になると、こぶし大や子供の頭ぐらいの大きさになるものもあります。世界最大とされるインドの女性から摘出された子宮筋腫は、なんと、直径約53cm、重さ約13.6kg、という驚きのサイズです。

多くの筋腫は女性ホルモンの影響をうけて、年齢とともに徐々に大きくなります。女性ホルモンは初潮のころから分泌されますが、最初は小さい筋腫が、女性ホルモンの影響で次第に大きくなり、30代から40代のころに発見されるケースが多いようです。

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